R(安静)Rest
安全な場所に移動させた後は、患部を動かさずに楽な姿勢で安静にする。
スポーツ中に負傷した場合は直ちに運動を止めて安静にさせること。
<安静をしないデメリット>
①内出血・腫れがひどくなり、回復までに多くの時間がかかる。
②痛みがあるので、パフォーマンスが低下する。
③痛みをかばって、ほかの所が痛くなる。
④怪我の再発の可能性が高まる。
出来る限り内出血・腫れを最小限に抑えることが早期回復のポイントとなります。このように患部の負担を減らすことで、内出血や腫れ、痛みを抑え、損傷部位の更なる悪化を防ぎます。体内の自然治癒システムを最大限に生かすためにも、患部を動かさないように、体重がかからないように、安静を保ちましょう。
スポーツを真剣に打ち込んでいる人ほど、怪我や病気で休んだり休養を取る事を不安に思う傾向にあり、我慢して行ってしまいます。
しかし、身体の状態が悪いままスポーツを続けることで更に悪化し、結果的にはパフォーマンスが低下することになりますので、
最短で競技復帰するためには、思い切って休養を取る事をお勧めいたします。。
コンディショニングの必要性②のPRICES処置の説明と注意事項です。
P(保護)Protect
怪我をした選手を十分な注意を払いながら、速やかに安全な場所に移動します。
この移動の際は、患部に負担が掛からないように細心の注意が必要です。(怪我の状態により、患部を固定して下さい)
また、暑い時期であれば涼しい場所へ、寒い時期であれば暖かい場所や保温も心掛けて下さい。
前回①で、怪我をしないことが最も大事としましたが、
怪我をしないように気を付けていても、スポーツ(競技種目や運動強度により)で100%怪我を防ぐことは不可能に近いです。
では、突発的に怪我をしてしまった場合は、より早い応急処置が必要です。
そこで、捻挫・打撲・肉離れなどの応急処置で、一般的にはPRICES(プライシス)という方法が有ります。
P(Protection)・・・保護(安全な場所に移動)
R(Rest)・・・安静(怪我をした患部を動かさない)
I(Ice)・・・冷却(患部を氷などで冷やす)
C(Compression)・・・圧迫(内出血や腫れを抑えるための圧迫)
E(Elevation)・・・挙上(患部を心臓よりも高く挙げる)
S(Stabilization/Support)・・・安定/固定(患部を固定して安定させる)
※注意しておかなければならない事・早期回復の方法は③以降で載せていきます。
6月くらいから、スポーツ中の怪我で来られる方が多くなっています。
中には何週間も痛みが改善しないので来院したという患者さんがいらっしゃいます。
趣味や健康増進・メタボ改善などでスポーツをされている方は、一定期間スポーツを休むか、
運動量を減らすことで改善出来ることが多いかと思います。
ですが、プロのスポーツ選手やクラブチーム・学校の部活動をしている場合、
怪我や身体の痛みで、休むことは難しいですよね・・・
そこで最も大事なのが、怪我をしないこと。
そのためには、毎日のコンディション調整が必要です。
コンディションの調整は
・練習や試合前のウォーミングアップと後のクールダウン
・練習時の運動強度と運動量
・日常の動作や姿勢
・食事や水分摂取
・睡眠及び休養(精神的なリラックスも含む)
・入浴法
などなど、他にも細かく挙げれば沢山有りますが、
続きは次回に。